[シカゴ 1日 ロイター] - 米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は1日、英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンについて、米規制当局が承認したとしても同国では必要にならない可能性があるとの見解を示した。ロイターに対し語った。
アストラゼネカのワクチンはこれまでに数十カ国で使用が認められているものの、昨年終盤以降、有効性や安全性を巡る問題に直面してきた。
ファウチ氏は、他のワクチンメーカーとの間で全国民の接種に十分な契約を結んでおり、秋の追加接種も十分対応できる可能性があるとの認識を示した。
米国がアストラゼネカ製ワクチンを使用するかとの質問に対し「まだ未定だ。複数の企業との契約関係を踏まえると、アストラゼネカ製を使用することなく、全てのニーズを満たすのに十分なワクチンがあると考えている」と語った。
また「われわれが得ることになっているワクチンの量や、さらに追加で契約した場合にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、ノババックス、モデルナから得られる量を踏まえると、確実とは言えないが、必要な追加分にも対応できる見通しだ」と述べた。
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