1-3月(第1四半期)決算シーズンは企業利益にとって非常に好調な四半期となりつつある。しかし株式市場の反応からは、そうしたことをうかがい知ることはできないだろう。
S&P500種株価指数を構成する企業の半数以上がこれまでに決算を発表し、87%が予想を上回った。ブルームバーグがデータ収集を開始した1993年以降で最良の記録となる軌道にある。しかしながら、これら企業の株価は決算発表後の取引で平均0.2%下落した。
米国の5大テクノロジー企業の決算がS&P500種株価指数を押し上げるのに十分でなかったことを踏まえると、このトレンドを今週無視するのは難しい。株価のさえない反応は、昨年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う業績低迷からの回復の大半は、S&P500がこの1年1カ月に62%上昇する中で十分に織り込まれていたことを示すものだ。
ファースト・アメリカン・トラストの最高投資責任者(CIO)、ジェリー・ブラークマン氏は「通常、リセッション(景気後退)後に市場が離陸した時に利益の回復が見られる」とした上で「前例のない刺激策のために、利益回復の前に市場がほとんど回復した」と指摘した。
決算は良好なのに株価の反応がさえないというトレンドが最も鮮明なのはテクノロジーセクターだ。
ムーアズ・アンド・キャボットのマネジングディレクター、ジェームズ・ピロー氏は、「テクノロジー企業の決算は概して良好だが、市場予想からどれほど上振れするかという点ではエネルギーや一般消費財などのよりシクリカルなセクターをかなり下回っている。テクノロジーセクターへの期待は非常に高かったが、よりシクリカルなセクターはそれほどでもなかった。資金は通常、サプライズの後を追う」と語った。
原題:
Stellar Earnings Land With Thud in Market That Saw Them Coming(抜粋)
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