2021年4月4日、火星探査機パーサヴィアランスが撮影した小型ヘリコプター「インジェニュイティ」。
- NASAは、火星ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」が撮影した火星表面のカラー写真を公開した。
- インジェニュイティは、2回目の飛行に成功した際、火星の表面から5.2メートル浮上し、3枚の写真を撮影した。
- 写真には、インジェニュイティを火星に運んだ探査機「パーサヴィアランス(Perseverance)」の軌跡が写っている。
インジェニュイティが撮影した火星の地表<1枚目>
インジェニュイティが撮影した最初のカラー写真。
NASA/JPL-Caltech
4月22日、NASAの小型ヘリコプター「インジェニュイティ(Ingenuity)」が火星での2回目の飛行に成功し、上空から見た火星の地表をカラー写真で捉えた。
インジェニュイティに搭載された4208×3120ピクセルのカラーカメラは、埃っぽい火星の表面を捉えた3枚の写真を撮影した。NASAのプレスリリースによると、インジェニュイティは撮影時に火星表面から5.2メートル浮上したという。
上の写真では、右上に火星の地平線が写っている。左右には、インジェニュイティの4本の黒い着陸脚のうち2本が写っている。
写真中央下に写るインジェニュイティの影の部分は、「ライト・ブラザーズ・フィールド」と呼ばれるインジェニュイティが離陸した場所だという。
インジェニュイティが撮影した火星の地表<2枚目>
インジェニュイティが撮影した2枚目の写真。
NASA/JPL-Caltech
いずれの写真にも火星探査機パーサヴィアランスの車輪の跡がはっきりと写っている。
パーサヴィアランスは、火星までの約4億8000キロメートルの距離を航行してインジェニュイティを運び、インジェニュイティが初めて火星で飛ぶ様子を写真に収めた。
NASAによると、パーサヴィアランスはこれらの写真の撮影場所から遠くない場所にあるという。
インジェニュイティが撮影した火星の地表<3枚目>
インジェニュイティが撮影した3枚目の写真。
NASA/JPL-Caltech
インジェニュイティは、4月25日に1週間ぶりとなる3回目の飛行を行った。歴史に残る初飛行は4月19日で、今回の写真が撮影された2回目の飛行は4月22日だった。
3回目の飛行時間は約80秒で、これまでで最も速く、最も遠くまで飛んだ。インジェニュイティは火星の表面を北に50メートル飛行し、速度は約7.2km/hに達した。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)
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