Sunday, November 21, 2021

変わらなきゃ! の国内トップフォーミュラは人気のモータースポーツに生まれ変わるか? - webCG

「レーシングドライバーはカッコイイ」か?

全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)を開催する日本レースプロモーション(JRP)は2021年10月25日、「SUPER FORMULA NEXT 50」プロジェクトを発表した。NEXT 50は「ネクスト・ゴー」と読ませる(以下、SFネクスト・ゴー)。全日本F2000選手権として始まった国内トップフォーミュラは、2022年に50シーズン目を迎える。大きな節目を迎えるにあたり、次の50年を生き抜いていくための行動指針を示したというわけだ。

SFネクスト・ゴーは、「ドライバーファースト」と「技術開発」、「デジタルシフト」の3つの柱で成り立っている。ドライバーファーストとは、世界中のドライバーが参戦したくなるような魅力を保ち、一方で、世界中の子供たちがドライバーに憧れを抱くような魅力を備えることを意味する。

会見では登壇者から「昔のレーシングドライバーはカッコよく見えた」という旨の発言があった。「SFに参戦しているドライバーはカッコイイんだ」と積極的に発信していく方針とも受け取れたが、発信の仕方に気をつけないとイタイことになると思う。昔のドライバーがカッコよく見えたのは、いい大人が自分の好きなことに熱中していたからだ。人より速く走る、ただそれだけのことに熱中している姿を見て、外野が勝手にカッコイイと感じただけの話である。

ドライバーだけでなくメカニックもエンジニアも、昔も今も「オレってカッコイイだろ」とは思っていないはずだ。とてつもなく速く走るクルマで真剣に遊び、思い切り楽しんで、真剣に悔しがる姿を見せてくれればそれでいい。過剰な演出は無用。2022年からは一部のレースで「土日2レース制」を導入するという。レースの数が増えるからドライバーのカッコよさを披露する機会も増える、という発想だろうか。ドライバーファーストを増強する具体策は段階的に発表し進化させていくというから、二の矢、三の矢にも注目したい。

2021年10月末に発表された「SUPER FORMULA NEXT 50」(以下、SFネクスト・ゴー)は、2022年以降のサステイナブルなモータースポーツ業界づくりを目的としたプロジェクト。現在スーパーフォーミュラと呼ばれている国内のトップフォーミュラカテゴリーが、50年目の節目を迎えることを契機に始められる。写真は発表会で披露されたロゴマーク。
2021年10月末に発表された「SUPER FORMULA NEXT 50」(以下、SFネクスト・ゴー)は、2022年以降のサステイナブルなモータースポーツ業界づくりを目的としたプロジェクト。現在スーパーフォーミュラと呼ばれている国内のトップフォーミュラカテゴリーが、50年目の節目を迎えることを契機に始められる。写真は発表会で披露されたロゴマーク。拡大
SFネクスト・ゴー発表会の冒頭であいさつに立った中嶋 悟 JRP取締役会長(写真左から2人目)は、かつてレーシングドライバー生沢 徹さんに憧れて同じ道を目指したというエピソードを紹介。「次の世代にカッコイイと思われる次世代のフォーミュラをつくっていきたい」なとどコメントした。
SFネクスト・ゴー発表会の冒頭であいさつに立った中嶋 悟 JRP取締役会長(写真左から2人目)は、かつてレーシングドライバー生沢 徹さんに憧れて同じ道を目指したというエピソードを紹介。「次の世代にカッコイイと思われる次世代のフォーミュラをつくっていきたい」なとどコメントした。拡大

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