[東京 2日 ロイター] -
<12:05> 午前のドルは売り先行、対ユーロで10カ月ぶり安値 過熱感も
午前のドルは軟調。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、今後の利上げ見通しが後退したことを手がかりに、対ユーロで10カ月ぶり、対豪ドルで8カ月ぶり安値を更新するなど、広範に売られた。
正午過ぎのドル/円は、前日NY市場終盤の水準からドル安/円高の128円半ば。
アジア市場でドルが一段安となったきっかけは、ユーロの値動き。目先の節目だった1.10ドルを朝方の薄商い下で突破したことで、損失確定のドル売りが一気に発生した。売り圧力は他の通貨にも広がり、豪ドルも0.71ドル半ばへ上昇した。
ドル/円も同時に下げが勢いづき、半月ぶり安値となる128.17円まで下落した。その後は短期筋の利益確定と実需の買いが入り下げ渋ったという。
もっとも、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は前日の会見で、ターミナルレート(利上げの最終的な到達点)が昨年示した5.1%を超える可能性にも言及。「年内の利下げは適切ではない」とも言明しており、市場では「米金利の急速な低下とドル安は、やや過剰な印象もある」(外銀)と、過熱感を警戒する声も出ていた。
<09:03> ユーロ1.10ドル前半へ上昇、10カ月ぶり高値更新
ドル安の地合いが続く中、ユーロは朝方の取引で1.10ドルの節目を突破。一段のユーロ買いを誘発するストップロスを巻き込んで1.1034ドルと昨年4月以来、10カ月ぶり高値を更新した。
まとまったドル売りは対円にも波及し、ドルは128.44円まで下落した。1月半ばにつけた9カ月ぶり安値127.21円が近づいてきたものの、対ドル以外ではリスクオンの流れに乗って円を売る動きもみられるだけに「下値では買いも出ている」(外銀)という。
<07:54> ドル128.40─129.80円の見通し、クロス円に上昇圧力
きょうの予想レンジはドル/円が128.40―129.80円、ユーロ/ドルが1.0920─1.150ドル、ユーロ/円が141.00―142.50円付近。
米連邦公開市場委員会(FOMC)後は、ドルが広範に下落。米株も大きく上昇するリスクオンの展開となり、ドルと円がともに売られ、豪ドルが91円前半から後半へ、ユーロも140円後半から141円半ばへ上昇した。
パウエル連邦準備理事会(FRB)議長の会見は、インフレ圧力の緩和が進展しているとの見解を示すなど「事前に懸念されたタカ派的な要素はあまり見当たらなかった」(外銀)という。
市場では、最近の中国コロナ規制緩和による景気浮揚期待、欧州のエネルギー供給懸念の後退に米利上げの減速見通しが加わった格好。リスクオンムードがさらに広がれば、クロス円に上昇圧力がかかりやすくなるとの指摘が出ている。
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