沼津市の精神科の病院で看護師らによる入院患者への暴力行為が確認されたことを受けて、病院側は26日、患者の家族を対象にした説明会を開き、問題の実態を把握するため、すべての職員と患者へのアンケート調査を始めたことを明らかにしました。
沼津市にある精神科の専門病院「ふれあい沼津ホスピタル」ではことし9月、当時の准看護師と看護師の2人が入院患者を殴ったり、車いすごと転倒させたりする暴力をふるっていたことが病院の調査で確認されています。
この問題を受けて病院側は26日、入院患者の家族を対象にした説明会を開き、39人が出席しました。
非公開で行われた説明会では、加藤政利院長が冒頭で謝罪した上で、問題の実態を把握するため、すべての職員と患者に対する無記名のアンケート調査をきのうから始めたことを明らかにしたということです。
調査の対象は、職員約200人、患者約280人で、1月6日まで実施し、記入が難しい患者には職員が聞き取りを行うということです。
一方、出席者によりますと、質疑応答では「家族が被害を受けていなかったか教えてほしい」とか、「過去にも同じ問題が起きていたのではないか」などと質問が出されたのに対し、病院側からは十分な回答が得られなかったということです。
説明会のあと、義理の母親が入院中に肺炎になり最近になって転院させたという男性は、「説明には納得できません。今まで何があったかを洗いざらいしゃべってもらいたい。人の命を預かっているということを認識してほしい」と話していました。
弟が入院しているという69歳の男性は、「9月に暴力行為が発覚してから説明会までに時間がかかっているが、この点について言及がなく、説明は十分ではないと思いました。病院には暴力行為の再発防止とともに、内部通報の制度を整備してもらいたい」と話していました。
説明会のあと「ふれあい沼津ホスピタル」の加藤政利院長は「家族の皆様方にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでしたとお話しさせていただきました。このようなことが二度と起こらないよう、アンケートをもとに再発防止策を考えていきたい」と話していました。
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