【香港=吉田健一】香港の有力英字紙サウスチャイナ・モーニングポストは17日、中国各地の医療施設でこの2週間、急増中の新型コロナウイルス感染への対応に投入された臨床実習中の医学生らが、不十分な感染対策や低賃金への不満を背景に抗議デモを相次いで起こしていると報じた。
同紙によれば、江蘇省南京市では12日夜、約100人の医学生らが、十分な感染対策や医師と同等の待遇などを求めて抗議の声を上げた。医学生らは1か月1000元(約2万円)前後の手当で患者対応に当たっているという。
香港のネットメディアの香港01は、江蘇省徐州市の大学病院では医学生に高機能のN95マスクを配らず、複数の医学生が感染したと伝えた。
湖北省武漢市の救急医は17日、本紙に対し、「武漢でも最近、同様の抗議があった」と明らかにした。このほか、重慶市や四川省、江西省などでも同様の抗議が起きたとの情報がある。
14日には、四川省成都市で、患者対応に当たっていた医学生(23)が死亡する事案があり、他の医学生らの不安を一層かき立てている模様だ。病院側は心疾患が死因としているが、SNSでは、コロナへの感染死を疑う見方が根強い。
中国の衛生当局は最近、感染による新規の死亡例はないとの発表を続けているが、北京市では多数が感染死している可能性が浮上している。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は17日、市内のコロナ感染者も運ばれる火葬場関係者の話として、通常は1日30~40件の火葬が、最近は連日200件前後で推移していると報じた。
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