インテリアデザイナーは、過剰なほど植物や白い家電を取り入れることにうんざりしている。
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- 2022年に見られた最悪のトレンドについてインテリアデザイナーに尋ねた。
- 彼らは、ブークレ生地や曲線的な家具を使い過ぎるトレンドは廃れるべきだと考えている。
- また年間を通して人気の高かったブラウンとグレーを多用したインテリアについては、まったくよいと思っていない。
カラーブロックのカーテンは、けばけばしく見えることも
カラーブロックのカーテンは、面白みに欠ける。
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ChristoperCharles Interiorsの主任デザイナー、クリストファー・チャールズ(Christopher Charles)は、カラーブロックカーテンのトレンドはインスタ映えするかもしれないが、それほどいい選択だとは思えないとInsiderに語っている。
「同じ幅、あるいはさまざまな幅で配置された色の帯が、私のインスタグラム(Instagram)のタイムラインにあふれ返っていた」とチャールズは言う。
「カラーブロックカーテンのトレンドは、想像力に欠け、何も考えずに空間コーディネートをしているように見えるので、私にとって2022年の最悪のトレンドの1つになった」
ブークレは使われ過ぎた
2022年、ブークレは広く利用される素材となった。
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ループ状の糸を使った重厚な生地であるブークレは、2022年を通してやり過ぎに見えるほど多用されたとチャールズは言う。特に枕やソファによく使われていた。
「あらゆる家具の張り布として、これでもかというほど使われた」
チャールズによると、この生地は繊細なシルエットの家具には向かないという。
華やかで、キラキラとしたものに満たされた部屋は非実用的
華やかなインテリアで埋め尽くされた空間は、個性を発揮できない。
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「グラムインテリア」とは、豪華なファブリックや派手でキラキラしたアクセサリーで高級感を演出するスタイルだ。しかしそれもやり過ぎるとすぐに空間が埋め尽くされ、実用性が損なわれてしまうとチャールズは言う。
「『エブリシング・グラム(Everything glam)』とは、豪華で光り輝き、グリッターを散りばめたようなアイテムで空間を飾り立てるトレンドのことをいう。
これらのアイテムは、アートから花瓶に至るまで、プロが撮影した数えきれないほどの動画で紹介された。だがこれらは全て、個性もストーリーもない大量生産品のように見える」
チャールズによると、まるで「妖精の粉の嵐が吹き荒れた」かのように、空間をキラキラとした金や銀で満たしてしまうと、個性が発揮できないという。
安く、手軽に生産された家具は避ける
安っぽい造りの家具ではなく、質の高い家具に投資しよう。
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インテリアデザイナーでHello Home Studiosのオーナーであるマイク・セメゲン(Mike Semegen)がInsiderに語ったところによると、手頃な価格の家具は簡単に満足感を与えてくれるが、品質が悪く、長持ちしない可能性もあるという。
「ホームオーナーになると、家具もできるだけ早くそろえたり直したりしなくてはいけないとプレッシャーを感じることが多い」とセメゲンは言う。
「そのため最もお得で、在庫があって購入可能な家具を探す傾向にある。だがそのような家具は、結局、安価で大量生産された質の悪いものであることが多い」
質の悪い家具は2、3年で買い換える必要があり、せっかく稼いだお金を無駄にしてしまうこともある。
白で統一された部屋は、それほどいいものではない
白を使い過ぎると刺激も強くなる。
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真っ白なインテリアは、そのクリーンでミニマルな雰囲気がSNSで人気だが、セメゲンはこのトレンドはさまざまな問題も抱えていると言う。
「たしかに、白い部屋はモダンで清潔な印象を与える。しかし、アクセントとなるカラーや温かみを加える木が使われていなければ、時が経つとフラットな印象になってしまうだろう」
白一色は清潔さを保つのが難しく、温かみや心地よさよりも無機質で病院のような雰囲気になることもあり、「何事もやり過ぎはよくない」ということを思い起こさせるものだとセメゲンは述べた。
曲線的な家具は少しだけでいい
曲線的な家具は、他のアイテムとバランスを取る必要がある。
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Chrisicos Interiorsのインテリアデザイナー、キャシー・クリシコス(Kathie Chrisicos)によると、曲線的な家具は、ほんの少しあるだけで十分効果的なので、あまりたくさん置かないようにすることが重要だという。
「曲線的な家具は、その流れるような形が重要な要素となっている」とクリシコスは言う。
「曲線的な形状を取り入れ過ぎてはいけない。すべてのトレンドに言えることだが、少しだけで十分効果的なので、直線的なソファに丸いカクテルテーブルを組み合わせるといったことを検討してみるといいだろう」
ブラウンは意外と実用的ではない
空間に合う色を選ぶことは、思い通りのスタイルや雰囲気をつくるために重要だ。
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最近ではどこでもブラウンを見かけるが、最もいい色でも最も使いやすい色でもないとクリシコスは言う。
「ブラウンは残念ながらありふれた色。使いこなすのは結構難しい。狭いスペースだとなおさらだ。壁全面に色を使ったり、光を吸収して部屋を暗く見せるブラウンのファブリックを多用するトレンドなんてなければよかったと思う」
室内には、自然があふれすぎていてもいけない
室内に取り込む植物は控えめに。
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近年、インテリアの世界ではバイオフィリア(人は本能的に自然とのつながりを求めるという概念)が席巻している。自然を室内に取り入れるのはいいことだが、ジャングルのようにならないよう、バランスを考えることが大切だとクリシコスは言う。
「自然は我々の身の回りにあふれているので、室内に自然を持ち込むというトレンドに対しては自制心を働かせた方がいいだろう。何度も言うが、バランスが重要だ」
ジャングルにならないようにするためには、あまりにも多くの植物を取り入れたり、ジュートラグなどの自然素材やナチュラルカラーの張り布、布製品(グリーンやブラウン)を使い過ぎないようにすることを彼女は勧めている。
グレーで統一すると、無機質で閉鎖的な印象に
グレーは使いやすい色だが、やはりバランスが大切。
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ミニマルでニュートラルなデザインを求める人は、グレーを選ぶことが多い。だが、このトレンドは他の色で補完しないとうまくいかないと、Floor360のインテリアデザイナー、コートニー・ウォーラーシャイム(Courtney Wollersheim)は言う。
「木材やファブリック、タイルの温かく豊かな色調が復活したことには理由がある。グレーの床、グレーの壁、グレーの家具など、あまりにも無機質でクールな雰囲気が、やり過ぎだと思われるようになってきたのだ」
ウォーラーシャイムは、グレーの色調と自然で温かみのあるトーンのバランスを取ることを勧めている。
白い家電によるミスマッチは効果的ではない
白い家電のトレンドは今後も続くだろう。
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Eddie Rider Designsのインテリアデザイナー、エディ・ライダー(Eddie Rider)によると、白い家電はクラシックなスタイルを求める人の間で人気が再燃しているが、デザインの観点からは必ずしもベストな選択とは言えないという。
「キッチンに置く白い家電は、すぐにトレンドになるだろうが、これはアボカドや銅製品のカテゴリーに入るものだと私は考えている。白はキャビネットの色に合わないことが多く、キッチンに取り入れると全体的にやぼったい印象になってしまうからだ」とライダーは述べていた。
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からの記事と詳細 ( インデリアデザイナーが指摘する、2022年に見られた最悪のトレンド - Business Insider Japan )
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