県教育委員会は、義務教育を修了できなかった人たちへの学びを支援する「夜間中学」の設置に向けた調査を行っていて、ニーズの把握のため調査への協力を呼びかけています。
「夜間中学」はさまざまな事情で十分な教育を受けられなかった人の学びの機会を保障するための夜に学べる公立の中学校で、国は、すべての都道府県に少なくとも１つは設置するよう呼びかけています。
鹿児島県にはまだありませんが、おととし行われた国勢調査では、県内では未就学者が１３０７人いるほか最終学歴が「小学校卒業」の人たちが１万６６７１人いることが、分かっています。
「小学校卒業」の人たちを年代別でみると、８０歳以上が９４％を占め、戦後の混乱などが背景にあるとみられる一方で、２０代が３８人、３０代が２８人、４０代が６３人など若い世代にも義務教育を受けられていない人がいるということです。
このため県教育委員会は「夜間中学」のニーズを把握するためにウェブサイトに掲載したり、市町村や図書館などに用紙を配布したりして、調査への協力を呼びかけていて、秋にも検討委員会を設置し「夜間中学」の設置場所などを検討することにしています。
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