楽天が7日発表した令和元年1~9月期連結決算(国際会計基準)は最終損益が141億円の赤字(前年同期は1079億円の黒字)だった。1~9月期でで赤字に転落したのは8年ぶり。投資先の米ライドシェア大手リフトの株式評価損を計上したことが響いた。
売上高にあたる売上収益は14・6%増の9057億円だった。主力の国内電子商取引(EC)事業で取引額を順調に伸ばしたほか、金融関連のフィンテック事業でクレジットカードの加入者を増やしたことなどが寄与した。
一方、営業利益は15・4%減の1129億円。携帯電話事業では基地局整備などの投資、EC事業では自前の物流網整備のための投資がかさむなど、「将来のステップアップに向け、2つの非常に大きな先行投資を要している」(三木谷浩史会長兼社長)ことから、それぞれの事業部門で利益が落ち込んだ。
楽天が出資するリフトは同業のウーバー・テクノロジーズとの競争激化で大幅な赤字が続き、3月の上場後に株価が低迷。楽天は4月時点でリフトの株価を約70ドルと評価したが、今回約40ドルに引き下げて約1千億円の減損損失が生じた。
2019-11-07 08:26:00Z
https://www.sankei.com/economy/news/191107/ecn1911070029-n1.html
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