ソフトバンクグループのことし9月までの中間決算は、営業損益が155億円余りの赤字となり、1兆4000億円余りの黒字だった前の年の同じ時期から一転して営業赤字に転落しました。投資先のアメリカのシェアオフィス大手、ウィーワークの経営が悪化したことで、運営するファンドに巨額の損失が出たことなどが要因です。
ソフトバンクグループが、6日発表したことし9月までのグループ全体の中間決算は、売り上げが4兆6517億円と、前の年の同じ時期と比べて横ばいでした。
しかし、営業損益は、155億円の赤字となり、1兆4207億円の黒字だった前の年から一転して、営業赤字に転落しました。
この時期の営業赤字は15年ぶりだということです。
また、最終的な利益も4215億円と、黒字額が前の年に比べてほぼ半分に減りました。
これは、投資先のアメリカのシェアオフィス大手、ウィーワークの経営が悪化したことで、運営するファンドに巨額の損失が出たことなどが要因です。
記者会見したソフトバンクグループの孫正義社長は、「今回の決算はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字で、まさに台風というか大嵐という状況だ」と述べました。
そしてウィーワークへの投資で巨額の損失が出たことについては「私自身の投資判断、それがいろんな意味でまずかった。大いに反省している」と述べました。
ソフトバンクグループは10兆円規模の投資ファンドを設立するなど、このところ投資会社としての性格を強めていて、ことし6月までの3か月間の決算では、最終的な利益が1兆1200億円余りと、日本の主要な企業として過去最高の利益をあげていました。
しかし、今回は投資先の経営の悪化で一転して、みずからの業績に大きな打撃が及んだ形になりました。
2019-11-06 07:37:00Z
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191106/k10012166361000.html
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