Wednesday, October 18, 2023

「怒りに飲み込まれないで」バイデン米大統領、過剰攻撃に自制 ... - 産経ニュース

イスラエル中部テルアビブで記者会見するバイデン米大統領=18日(ロイター=共同)

【ワシントン=大内清】イスラエルを訪問したバイデン米大統領は18日、西部テルアビブで演説し、「米国は常にイスラエルとともにある」と両国の連帯を強調した。一方で、「怒りに飲み込まれないでほしい」とも述べ、パレスチナ自治区ガザでの過剰な武力行使を暗に戒めた。

バイデン氏はイスラエル向けに「かつてない規模の支援」を承認するよう議会に求めると明かした。イスラエルにとって今月7日のイスラム原理主義組織ハマスによる奇襲攻撃は、米国にとっての2001年米中枢同時テロに相当するとして報復感情に理解を示しつつ、紛争下での民間人保護などを定めた戦時国際法(国際人道法)の順守も求めた。

演説では、ハマスとイスラエルの大規模戦闘が地域紛争に発展しないよう、域内の抑止力強化に全力を挙げる考えも示した。イランなどの敵対勢力がこの機にイスラエルを攻撃することがないよう警告した。

さらに、人道危機が深刻化するガザへ隣国エジプトから支援物資の搬入を認めることでイスラエルと合意したと明らかにした。物資がハマスを介さずに住民へ直接届く仕組みを構築するようエジプト政府や国連機関と調整を進めるほか、ハマスの人質となっている人々の救出に向けた関係各国との連携も加速させる。ガザなどへの人道支援として1億ドル(約150億円)を新たに拠出することも表明した。

将来的なイスラエルとパレスチナの「2国家共存」に向けた和平プロセスの重要性も強調。イスラエルとアラブ諸国の国交正常化に向けた仲介努力も続ける考えを示した。

バイデン氏「火中の栗」でもイスラエルを訪問 

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