中古車販売大手のグッドスピード（名古屋市）が、2022年10月からの半年間で91件の不適切な保険金請求があったとの報告書をまとめていたことがわかった。社内の調査委員会が非公表で作成し、故意ではなくミスや連携不足が原因としている。報告を受けた損害保険会社側には、外部の専門家による調査を求める声がある。
事故に遭った車の修理に使われる保険金をめぐっては、中古車販売大手ビッグモーター（BM）で不正請求の横行が発覚。業界全体に不正が広まっているのではないかとの懸念が出ていた。
グッドスピードでも疑いが浮上し、4月から約4カ月間で、保険金請求1051件のうち30件で不適切なものがあったと8月下旬に公表。同社はその後、改めて調査委を設け、9月末までに報告書をまとめた。
内容を知る関係者によると、2022年10月から半年間の1664件の請求を改めて調べたところ、全体の5・5%にあたる91件が不適切な請求だった。不正の割合が9%を超えている工場もあったという。
具体的には、実際にしていない板金や塗装の工賃を請求したり、修理部分の写真撮影をせず実態が不透明だったりする例があったという。調査に対し「過剰な修理を行った」「結果的に必要のなかった修理を行い、作業過程を写真撮影した」などと答えた従業員がいたという。
従業員49人へのアンケート…
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