[東京 29日 ロイター] - トヨタ自動車は29日、SUBARU(スバル)と共同開発した電気自動車(EV)「bZ4X(ビーズィーフォーエックス)」の仕様など詳細を発表した。スバルと基幹部品を共同で開発・調達して費用を抑えるほか、生産台数規模も確保する。bZ4Xを皮切りに、他の提携先とも協力して今後もさまざまな車種のEVを効率的に導入し、攻勢をかける。
bZ4Xは、EVの新ブランド「bZ」シリーズの第一弾で、2022年半ばから日本や北米、中国、欧州などで発売する。両社で開発したEV専用車台を初採用したスポーツ多目的車(SUV)で、スバルの4WD(四輪駆動)や衝突安全の技術、トヨタの電動化技術などを融合させた。
日本仕様車としてFWD(前輪駆動)車と4WD車を用意した。1回のフル充電での走行距離(航続距離)はFWD車で500キロメートル前後。今冬発売する日産自動車の新型EV「アリア」の航続距離は2WDの90kWh搭載車で最大610キロメートルで、容量71.4kWhの電池を搭載するbZ4Xの航続距離はアリアよりも短い。電池容量を増やせば技術的には航続距離を延ばせるが、価格とのバランスなども考慮し、市場の声を踏まえて必要十分な航続距離にした。
1年間で走行距離1800キロメートルに相当する発電量を生成するルーフソーラーパネルを装着したモデルも設定。充電スタンドがない駐車場などでも充電できるほか、停車中や災害などの緊急時でも太陽光による充電が可能となる。
日本と中国で生産するが、具体的な場所や生産能力などは現時点で非公表。生産の立ち上げ時はEV専用の工場ではなく、他のパワートレインの車と混流生産する予定だ。
トヨタはすでに6車種のEVを投入しているが、販売台数はまだ少なく、多種多様なEVの展開を単独で進めるのはコストがかかる。子会社のダイハツ工業、資本提携先のスバルとスズキ、中国のEVメーカーである比亜迪(BYD)の4社と共同で今後、車体や電池の開発を進め、25年までにbZシリーズとして7車種を導入する計画だ。
スバルもトヨタと共同開発したSUVタイプのEV「ソルテラ」を22年央に発売する予定で、日本、米国、欧州、中国などに投入する。ソルテラはスバルとして初めて世界展開するEVモデルとなる。
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