アドビは、「今後リリースするかもしれない」という開発中のテクノロジーを紹介する「MAX Sneaks」を公開。アドビのAI技術Adobe Senseiを活用した機能について、実際にデモをしながら紹介した。また、今回初めて日本語字幕版がAdobe Maxのページで10時より公開。内容は英語版と同じ物となっている。
今回紹介された機能は、「Project Morpheus」「Project In-Between」「Project On Point」「Project Shadow Drop」「Project Sunshine」「Project Stylish Strokes」「Project Make It Pop」「Project Artful Frames」「Project Strike A Pose」の9機能。
Project Morpheusは、Photoshopにすでに実装されている、被写体の表情や年齢などを変えられる「ニューラルフィルター」が動画にも適用できるようになる機能。デモでは、話している人物の広角を上げて笑顔にしたり、髭を生やしたりといった効果が紹介された。
複数枚の写真を組み合わせてアニメーションを作り出せる機能も登場。Project In-Betweenでは、スマホなどで撮影した際に余りがちな、似たような構図の写真、ミスショットなどを選択することで、アニメーションが作成できる。例えば、犬の写真を撮影したときに半目になってしまって撮り直した、といったときのミスショットと上手く撮れた写真2枚を選択してこの機能を使うと、半目から目を開いていく犬のアニメーションが作られる。
検索機能に作用する機能も登場。Project On Pointでは、人物のポーズを指定して検索クエリとして使用し、類似のポーズを取っている静止画や動画を検出できる。例えば、両手を挙げているポーズの静止画だけを集めたりすることができるため、編集時に必要な素材を簡単に探せるという。なお、Adobe Stockのほか、自分が所有しているデータからも検索可能とのこと。
4番目に登場したProject Shadow Dropは、素材の静止画に対して影を落とすことができる機能。例えば、配置した観葉植物の画像に対してこの機能を利用すれば、写真のような立体的な表現が可能になる。影の方向や濃淡、柔らかい光が当たっているときのぼんやりした影や、強い光が当たっているときのはっきりした影などといった調整もできる。
画像から1クリックでベクター化する機能も登場。Project Sunshineでは、手描きのイラストを1クリックでベクターアウトライン化できる。ベクター化後は、色や光/影の効果の組み合わせも複数自動生成され、その中から選んで適用できるため、Illustratorでの制作が簡略化できる。
フォントに模様を適用する機能も登場。Project Stylish Strokesは、フォントのアウトラインを分析して自動的に線を摘出し、文字を装飾できる機能。従来は、文字の外側のラインに対して同じような機能を使う事ができたが、今回の機能では、フォントそのものを1クリックで装飾できるようになる。
Project Make It Popでは、写真から被写体を認識してベクター化。例えば、写真内の人をベクター化した場合、別の画像や動画の人物にそのベクターの素材を置き換えて使うことができる。同様に、床面や背景などにも活用できるため、同じ要素の静止画や動画であれば、素材を流用してコンテンツを作成できる。
8番目に紹介されたProject Artful Framesは動画に効果をかける機能。映像データと静止画を組み合わせて、静止画の風合いの映像を作り出せる。例えば、町並みの映像に対して、ゴッホの絵画「夜のカフェテラス」を組み合わせると、夜のカフェテラスのタッチと色合いになった町並みの映像ができあがる。鉛筆画タッチの映像など、従来の機能では制作に時間が掛かるような表現も簡単に作成できる。また、宇宙の画像などを取り込むと、独特な風合いの映像ができるなど、新たな表現も作り出せる。
最後のProject Strike A Poseは、好きなモデルの画像と好きなポーズをしている画像を組み合わせると、好きなモデルがそのポーズを取っている画像を生成するというもの。自撮りの写真を使えば、自分では撮影時に気恥ずかしくて取れないポーズの画像を作ったり、好きなモデルに自由なポーズを取らせることもできる。また、服装を変えることもできる。
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科学&テクノロジー
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