マスク生活のせいか、これまでにない肌の悩みが現れる人も少なくないようです。 ここでは「急激に頬の毛穴が開いてきた気がします。このまま毛穴が大きくなっていくのでしょうか。対処法はありますか?」という読者の悩みに、内科・皮膚科医の友利新先生が答えてくれました。
マスク生活のせい?頬の毛穴の開きが気になります
マスク生活が長引くとともに、毛穴の開きを気にする人が増えています。あなたが30代以降なら原因は皮膚のたるみ。とくに頬がたるむと、元から開き気味だった毛穴が涙粒のように縦に伸び下がり、一気に目立つようになるのです。
この「たるみ毛穴」を防ぐには、頬をたるませないことが大事。
●毛穴の開きは頬のたるみが原因
そこで気をつけたいのが日やけです。じつは紫外線はたるみの原因のひとつ。常に紫外線に当たっていると、皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンが破壊されます。日やけ対策は毎日行いましょう。そして化粧水でしっかり保湿を。肌を引き締める効果のあるレチノール入りコスメもおすすめです。 もうひとつ、気をつけたいのが間違ったマッサージです。毎日、グリグリとやりすぎることは、たるみの原因になります。
●過激なダイエットにも注意を
そして過剰なダイエットも要注意。というのも、顔のたるみは太ってもやせても起きるからです。脂肪がつけばその分皮膚は伸びてたるみ予備軍に、逆に脂肪が減ればたるみに直結。また40代以降のダイエットでは、女性ホルモンの減少で骨がやせて骨量も減少するので、顔の空洞部分が広くなりがちで、たるみにつながります。 またマスク生活で増えた「無表情」も気をつけたいことのひとつ。口元から鎖骨あたりまでは広こう頚けい筋きんという大きな筋肉があり、無表情が続くと、ここがかたく大きくなり、口角を下げる原因に。すると顔も全体に下がってたるみが目立つようになります。常に笑顔を意識して、たるみ予防を心がけて。 <イラスト/野田節美 取材・文/ESSE編集部> ●教えてくれた人 【友利新先生】 内科・皮膚科医。東京女子医科大学卒業。都内のクリニックに勤務するかたわら、美しく生きるための啓蒙活動を書籍や雑誌、テレビ、YouTubeで発信。最新著に『読む友利新チャンネル』(飛鳥新社刊)
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