Clubhouseは8月30日より、iOS版アプリの最新版で空間オーディオ機能の提供を開始した。近日中にAndroid版でも提供開始となる予定。
空間オーディオ機能は、スピーカーや音楽、ステレオ音源などの音が、あたかも空間の様々な場所から聞こえるかのような立体的な音空間を提供し、豊かな音場の広がりと臨場感のある体験を可能とする技術。6月からApple Musicで空間オーディオ楽曲の配信がスタートしており、iPhoneやAndroidスマートフォン、Apple TV 4Kなどで再生が可能。Apple TV+やNetflixも空間オーディオに順次対応を進めている。
Clubhouseの空間オーディオ機能では、Clubhouseの各「room」の中の(擬似的な)スピーカーに特定の空間的位置情報を割り当て、最大の明瞭度が得られるように配置する。そして、各入力音声に対してHRTF(頭部伝達関数=音が耳殻や頭部、身体といった周辺物での反射や回折を経て聴音部位に届くまでの伝達特性を表す関数)と追加の音声処理を行い、あたかも各スピーカーの音声が空間内の特定の位置から聞こえているかのような体験ができる。Clubhouseの公式Twitterアカウント(@Clubhouse)でこの機能のデモが紹介されている。
Clubhouseはこの数カ月間、Android版の提供、招待制の終了、メンバー同士がメッセージをやりとりできるBackchannel機能の導入など、積極的に機能拡張をすすめている。現在では世界中で毎日70万以上の「room」が作成されており、これは5月時点の2倍以上の数だという。
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