1989年に任天堂が発売したハンディゲーム機の「ゲームボーイ」。ビデオゲームで遊ぶ子供たちを外に連れ出すことでゲームの世界を一変させたデバイス。その生みの親といわれるのが、同社が1980年に発売した「ゲーム&ウォッチ」の開発でも知られる横井軍平氏だ。YouTubeシリーズ「ブロックdeガジェット by 遠藤諭」の#10は、その横井軍平氏について語りながらゲームボーイを組み立てる。
今回、横井軍平氏のゲーム以前の作品である「ウルトラハンド」や「ラブテスター」と、横井氏自身が「枯れた技術の水平思考」という言葉をつかうその元になったとおもう『水平思考の世界』(エドワード・デボノ著、白井實訳、講談社)を引っ張りだしてきた。デボノの本は、ほとんど中身を忘れ去っていたのだが、なんと表紙には「電算機時代の創造的思考法」とあった!
「現代のようなコンピューター時代にこそ、人間の創造的機能が大いに発揮されなければならない。なぜならば新しいアイデアを生み、あたらしい角度からものをみる頭脳、能力が、進歩成長の原動力となっているからである。《水平思考とは、問題解決のために“創造力ゲーム”を意識的に使うことである》」(エドワード・デボノ)
これが、1967年に語られていたなんてなんという先進性だろう! いまコンピュテーショナルシンキングといっていることにも関係する。そして、横井軍平氏もこのデボノのいう“想像力ゲーム”をひとり楽しみながらラブテスターなんか作っていたのだと思うと元気がでてくる。以下、ここから始まる横井軍平の世界を語りながらブロックdeガジェット #10、ぜひご覧いただきたい。
■ 「ブロックdeガジェット by 遠藤諭」:https://youtu.be/3aVowMbczuw
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遠藤諭(えんどうさとし)
株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員。プログラマを経て1985年に株式会社アスキー入社。月刊アスキー編集長、株式会社アスキー取締役などを経て、2013年より現職。角川アスキー総研では、スマートフォンとネットの時代の人々のライフスタイルに関して、調査・コンサルティングを行っている。「AMSCLS」(LHAで全面的に使われている)や「親指ぴゅん」(親指シフトキーボードエミュレーター)などフリーソフトウェアの作者でもある。趣味は、カレーと錯視と文具作り。2018、2019年に日本基礎心理学会の「錯視・錯聴コンテスト」で2年連続入賞。著書に、『計算機屋かく戦えり』(アスキー)、『頭のいい人が変えた10の世界 NHK ITホワイトボックス』(共著、講談社)など。
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