Xbox Game Passは、XboxコンソールとPC、海外ではAndroid向けにもサービスが提供されている、月額費用を払ってゲームが遊び放題になるゲームサブスクリプションサービス。2020年4月に日本でも正式にサービスが開始されましたが、現在最も強力といえるほどのゲームサブスクサービスとなっています。
そこで本記事では、Xbox Game Passが気になっている方向けに最近の大きなトピックスや注意点などの情報と、筆者が選ぶおすすめのタイトルをご紹介させていただきます。
Xbox Game Passを利用して、よりハードコアにゲームを楽しんじゃいましょう。
なお、掲載している情報は本記事執筆時点での情報であり、今後変更される可能性もありますのでご注意ください。
プランごとの違いについて
Xbox Game Pass for Console 月額850円
Xbox One/Xbox Series X|S向けのプラン。
基本的なラインナップの他、People Can FlyのハクスラTPS『OUTRIDERS』やシブくてかっこいい声が楽しめる日本語版『Gears of War』、『バンジョーとカズーイの大冒険』『パーフェクトダーク』などレアが手掛けた珠玉の名作がプレイできる『Rare Replay』など、Xboxコンソールでしか楽しめないタイトルも揃っています。
Xbox Game Pass for PC 月額850円(初月100円)
PC向けのプラン。
2作品とも後にXboxコンソール向けにも提供される予定ですが、『Microsoft Flight Simulator』や『Among Us』など、話題を呼んだ作品のほか追加料金なしでEAタイトルが遊び放題になるEA Playもプレイできます。
Xbox Game Pass Ultimate 月額1,100円(初月100円)
PC/コンソール向けがセットになったプラン。
両プラットフォームでXbox Game Passが使えるようになるほか、ゲーム内アイテムなどのちょっとした特典やコンソール向けEA Play、XboxコンソールのオンラインサービスXbox Live Goldも付属。Xbox Live Goldでは、会員向けセールや月数本の無料ゲームなどのサービスが受けられます。
Xbox Game Passの注意点
Xbox Game Passはオトクなサービスですが、どうしても弱点は存在します。以下で説明する注意点を知って、計画的にゲームを楽しむようにしましょう。
Game Passの対象から抜けてしまうタイトルがある
たくさんのゲームが遊び放題とはいっても、ゲームサブスク系サービスは基本的に「遊ぶ権利が得られる」というもの。契約等の関係でどうしてもXbox Game Passから抜けてしまうタイトルは存在します。
こういった抜けてしまうタイトルは約15日前くらいには事前に告知されるため、こまめに情報をチェックしましょう。もしまだそのタイトルをプレイしたい場合は会員なら20%オフで購入でき、そのまま自分のゲームとして所有できます。
Modを導入できるタイトルが限られている
Xbox Game Passのゲームインストールフォルダは特殊で、Steamなどで購入したゲームとは違いModを簡単に導入することは難しい状態です。
ただし、『Fallout 76』や『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』などいくつかModがサポートされてるものがあり、それらはライブラリから「Modを有効にする」をクリックすることでMod導入用フォルダーが作成されます。
日本語に対応していない・リージョンロックがかかっているタイトルがある
『The Evil Within(サイコブレイク)』『ファイナルファンタジーIX』『キングダムハーツ』シリーズなど、コンソール版や他機種版で日本語に対応しているタイトルでも、Xbox Game Passでは海外版扱いとなり日本語版が存在しないタイトルがあります。これは残念ですが諦めるしかありません。
さらに、いくつか日本地域の設定だとアクセスできないタイトルも存在。これらはXbox本体もしくはWindows PCの地域設定を変更することでプレイできるようにもなりますが、あくまで自己責任となります。
最近のトピックス
Xbox Game Passは月2回ほどラインナップの更新があり話題に事欠きませんが、その中でもここ半年ほどの大きなニュースをご紹介します。
マイクロソフトのベセスダ買収に伴いXbox Game Passにタイトル大量追加!
2021年3月10日、マイクロソフトが、ベセスダ・ソフトワークスの親会社ZeniMax Mediaを正式に買収。これにより、『DOOM』から『スカイリム』『Fallout 4』などゲーマーならば一度は耳にしたことがあるような有名タイトルが追加され、合計20作品ものベセスダタイトルがプレイ可能になりました。
エレクトロニック・アーツのゲーム遊び放題なEA PlayがPC向けにも提供開始!
以前よりコンソールのXbox Game Pass Ultimate会員向けに提供されていた、エレクトロニック・アーツのタイトルが遊び放題になるEA PlayがPC向けにも提供開始。『STAR WARS:スコードロン』や『バトルフィールド』シリーズなど代表的なタイトルや、『Medal of Honor: Allied Assault』『ミラーズエッジ』などちょっと昔のタイトルまでプレイ可能。さらに、アカウントを連携したEA Desktop Appからは『SUPERHOT』『Slay the Spire』などEA以外の対象タイトルもプレイ可能です。
『オクトパストラベラー』『龍が如く』シリーズなど国産タイトルが追加!
Xbox Game Passでは国産タイトルにも力を入れています。「HD-2D」と呼ばれる美麗なドット絵グラフィックのRPG『オクトパストラベラー』、桐生一馬の物語を一気に楽しめる0から6までの『龍が如く』シリーズ、アニメ調なソウルライク『CODE VEIN』、スクエニとプラチナゲームズが手掛けるARPG『ニーア オートマタ』などなど、これらのタイトルを始めとしたさまざまな国産タイトルが提供されており、充実ぶりが伺えます。
迷ったらコレ!おすすめゲームの紹介
いくら豪華なラインナップといえど、100以上のタイトルが用意されているためどうしても目移りしてしまいなかなか決められないかもしれません。そこで、筆者が個人的におすすめしたいタイトルをご紹介しますので、ゲーム選びの際の参考にしてみてください。
ベセスダおすすめタイトル
『DOOM Eternal』
FPSというジャンルを打ち立てた作品の1つ、『DOOM』シリーズ最新作である本作では、もはや銃は脇役といっても過言ではありません。大量のデーモンからの苛烈な攻撃をかいくぐり、フィニッシャー攻撃「グローリーキル」でグロテスクに殺して切り抜けたときのカタルシスは凄まじいです。
所持できる弾薬も少なく、戦略的に立ち回る必要があるため、もはやアクションパズル……とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、すべてはグローリーキルのために用意された最高の舞台といえます。
非常に高難易度であるため誰にでもおすすめはできませんが、今後10年20年と語り継がれる作品となるはず。シューターファンならばぜひ一度触ってみるべき作品です。
『Fallout 76』
核戦争後の世界を舞台としたオープンワールドRPGの最新作はオンラインゲーム。発売当初は評価が低かったものの、その後改善を重ね、Game*Sparkに掲載されたレビュー第3回では星3つの高評価となっています。
『Fallout』シリーズほぼ未経験の筆者もフレンドに誘われ体験してみましたが、対人ゲーム特有のギスギスとした緊張感は皆無に等しく、なんとなくミュータントを撃ってアイテムを漁ってミッションに参加して……とだらだらプレイしていたら長時間経過しているような、心地よい時間を過ごせる作品です。
『PREY』
ミッションに複数の解法が用意されていたり、テキストを読んだり、ターミナルを操作したり、ステータスを振ったり……と『Deus Ex』シリーズに代表される「イマーシブシム」系FPSが現代的なグラフィックで楽しめるほか、操作が複雑な作品が多かったのが現代的なFPSに非常に近くなり、また1度発見したパスワードは該当箇所にインタラクトすると自動入力されるなど、プレイしやすくなる工夫がたくさん施されています。
とはいっても難易度は高めでイマーシブシム系FPSの経験者でも満足できること間違いなし。「0451」「ルッキンググラス」など分かる人にはニヤリとできるネタも仕込まれています。
EA Playおすすめタイトル
『Crysis』
当時、要求スペックが非常に高く話題となったほど美しいグラフィックが特徴のFPS。発売から14年経過した現在でも時代をほとんど感じさせない、CryEngineによって描かれる美麗な島を堪能できます。
ゲームプレイ自体はちょっと古臭さを感じてしまいますが、このグラフィックのクオリティをつまみ食い程度に覗いてみるのもアリかと思います。
『Dead Space』
SFホラーなTPSである本作は、他の作品と違い、頭だけではなく四肢を切断することが重要。きちんととどめをさすまで這いつくばって襲ってくるため、パニックになること必至です。
前述したようにXbox Game Passタイトルはインストールフォルダが特殊で、限られたタイトルしかModを導入することができません。しかし、EA Desktop Appを経由するEAタイトルはModの自由な導入が可能。本作は日本未発売タイトルですが、有志作成の日本語化Modを導入すれば、日本語でストーリーを理解しながら楽しめます(もちろん、導入は自己責任でお願いします!)。
『Titanfall 2』
人気バトロワ『Apex Legends』と世界観を共有するFPS。『Apex』に登場する武器やその旧モデルなどの銃がたくさん使えて、撃ち味も似ているのでそちらのファンにもおすすめです。
本作のキャンペーンのアツさは有名ですが、マルチプレイモードも魅力的。2チームに分かれてポイントを稼ぎ合う「消耗戦」以外のモードがマッチングしづらいのが難点ですが、バトルロイヤルではなく敵も倒しやすいためある程度肩の力を抜いて気軽に戦えます。装備をアンロックするためにある程度の数の試合をこなさなければいけませんが、巨大メカ「タイタン」が暴れる大迫力で爽快感のある戦いを楽しめます。
おすすめインディータイトル
Xbox Game Passはインディータイトルにも注力しており、発売日からプレイ可能になるタイトルも多く存在します。その中から、3本をピックアップしました
『Carto』
「東に野原があって、その近くに僕の家があるんだ」なんて言われても東に草原が無い…… それなら自分で作ればOK!このようなヒントを基に地図をパズルのピースのように組み換え、その場所を“創り出す”ゲームです。かなり革新的で頭をひねるゲームプレイとなっており、インディゲームファンにはぜひおすすめしたいタイトルです。
Cartoちゃんがキュート……!
『Supraland』
少年が作った箱庭の中で冒険する、ゼルダの伝説×メトロイドヴァニア×Portalな一人称パズルアドベンチャーゲーム。カラフルな色使いが可愛い世界で、骨太な探索やパズルが楽しめます。随所にクスッと出来るネタが仕込まれているのもグッド。何かしら刺さる要素があればぜひ手に取ってみて欲しい1本です。
『Forager』
「土地を買う」ことができる2D見下ろし型サバイバルクラフトゲーム。資材を集めてクラフトを進めたりスキルを育てたりしながら、コインを集めて移動できる島をどんどん拡充していきます。とにかく常にやることが尽きず中毒性が高い作品です。
今後追加予定のタイトル
先日、インディーゲームにフォーカスを当てたイベント「Showcase ID@Xbox」が放送され、様々な作品が発表・Xbox Game Pass入りのアナウンスがなされました。
その中から、いくつかピックアップして軽くご紹介します。
『アストリア アセンディング(Astria Ascending)』
『FFX』などに携わった野島一成氏や『FFXII』などに携わった崎元仁氏を開発に迎えたRPG。Xbox Game Passが日本市場もより意識した展開になっているようで、嬉しい限りです。
『クラフトピア』
バトル、農業、ハクスラ、建築……などクラフト系ゲームの楽しいものをギュッと詰めた、国内スタジオ制作のカオスなオープンワールドクラフトゲーム。既にSteam版が配信されていますが、XboxやMicrosoft Storeおよび、Xbox Game Passへの対応もアナウンスされました。
『Moonglow Bay』
ボクセルグラフィックで描かれるライフシムRPG。見習い漁師となって生活し、100種類の魚類を捕獲したりその魚でお料理することできるとのこと。Steamストアページによると日本語にも対応するとのことです。
『S.T.A.L.K.E.R. 2』(コンソール&クラウドのみ)
チェルノブイリ原発事故後の世界でキケンなビジネスをこなすオープンワールドサバイバルFPSシリーズ最新作。ジャム(弾詰まり)や簡単に当たらない銃など「質の悪い銃」を存分に楽しめる作品です。
残念ながらXbox Game PassではコンソールまたはAndroid(クラウド)向けのみの提供ですが、前作から10年以上ぶりの続編となる本作もプレイ可能。果たしていつ発売を迎えられるのでしょうか……!
終わりに
いかがでしたでしょうか。
本記事で紹介した以外にも、Xbox Game Passのライブラリには既に100本以上のタイトルがあり、さらに月2回ほど更新されます。公式Twitter(総合アカウント/PC向け情報アカウント)やXbox Wireにて更新情報が投稿されますので、こまめにチェックしてみてください。
この記事が、読者の皆様のより充実したゲーマーライフの役に立ったのであれば幸いです。普段のゲーム購入と併用してよりハードコアにゲームを楽しめると良いですね。
からの記事と詳細 ( PCでもXboxでもゲームが遊び放題!ゲームサブスク「Xbox Game Pass」のあるき方【特集】 - Game*Spark )
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