Saturday, May 29, 2021

過剰な気遣いせず接して 佐賀女子短大で「障害の理解」の授業 - 佐賀新聞

講演する中尾彰宏さん(左)と、非常勤講師の北古賀雄三さん=佐賀市の佐賀女子短期大学

講演する中尾彰宏さん(左)と、非常勤講師の北古賀雄三さん=佐賀市の佐賀女子短期大学

 障がいについての理解を深めようと、障がいを持つ人を講師に迎えた「障害の理解」講座が28日、佐賀市の佐賀女子短期大学であった。当日は、頸椎損傷で肩から下に麻痺が残る中尾彰宏さん(44)と、生まれつき骨がもろい「骨形成不全症」という病気を持つ内田勝也さん(31)が講演した。同短大の福祉とソーシャルケアコースの2年生34人が参加し、質問をしながら理解を深めた。

 同講座は、自らも障がいがある非常勤講師の北古賀雄三さん(36)が、知り合いの障がい当事者をゲストに開いている。30歳のころ、海に飛び込んだ際に首の骨を折り、後遺症が残った中尾さんは集中治療室(ICU)で医師や看護師らに気を遣われたことから「最初は周りの優しさが苦しかった」と話し、一般病棟に移って同程度の障がい者と話したときに「やっと人間に戻った気がした」と振り返った。リハビリや社会復帰までの苦労を語りながら、障がいがあることに過剰に気を遣わずに接してほしいというメッセージを伝えた。

 ネパール出身でソーシャルケアコースのスジャナ・レグミ・バガルさん(22)は「本人の持っている力や、気持ちをきちんと理解して接するようにしたい」と話した。(中島野愛)

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