四月十四日、デジタル改革関連法案が参院で審議入りしました。デジタル化による利便性の向上などの目的が報じられていますが、個人情報保護の議論があまり見えてきません。
私は中学生のとき、学校にいるとき以外は一日中ツイッターをやり続ける生活を三年間送っていました。それこそ、朝起きてから深夜まで、ツイッターでつながった友達と趣味の話をしたり、学校の愚痴をつぶやいたりしていました。
このような生活を通して気づいたことがあります。自分では気をつけているつもりでも、ネット中心の生活をずっと送っているとだんだん感覚が鈍くなり、「これくらいならいいか」という気持ちが芽生え、個人情報の流出に対する危機感が薄れてしまいました。近所のカフェの写真や、親の帰宅時間などを軽率に載せるようになっていました。
写真で住所を特定され、ストーカー被害にあうニュースもあるので、気をつけなければなりません。便利な半面、情報が流出したときのリスクがとても大きいのがデジタル社会です。
コロナ禍で身近な生活のデジタル化がいっそう進んでいます。それなのに、自分の個人情報が誰に管理され、どこで利用されているのかを考えたことがある人がどれだけいるでしょうか。動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を利用している若者のようなデジタルに慣れている世代こそ、気をつけなければならないと感じます。デジタル化に伴う個人情報の在り方を考えることはこれからの時代を生きていく上で重要なことです。
知らない間に個人情報が流出していた、自分で情報を管理・コントロールできなくなっていた、ということがないよう、デジタル化の推進には十分な議論をしてほしいと思います。 (専修大文学部四年)
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からの記事と詳細 ( <コロナ下の大学生日記>(7)個人情報管理、議論十分に 上田有紀さん - 東京新聞 )
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