先日、Mac上でWindowsが動かせる仮想化アプリParallels Desktop 16が、AppleシリコンM1チップ搭載Macに対応したテクニカルプレビュー版を公開したニュースをお伝えしました。しかし、「一般ユーザーがM1 Mac上でArm版Windows 10を動かす」ためにネックとなっていたのが、マイクロソフトがArm Windowsを個人向けにパッケージやライセンスを販売していないことです。
しかしこの件につき、Parallelsとマイクロソフトが正式に協力し、問題解決へと動いているらしい手がかりが報じられています。
この話題の焦点となっているのが、MSのクラウドストレージサービスであるOneDrive担当プログラムマネジメントディレクターであるOmar Shahine氏のツイートです。ここでは、M1版MacBook AirでArm版Windowsが動いた素晴らしさを発言。「すごいパフォーマンスとバッテリーの持ちだ!」の感想はさておき、注目すべきはParallelsとMSの公式アカウントに向けて感謝の意を表していることでしょう。
Dang this is amazing! Windows 10 ARM running on MacBook Air M1. Great performance and battery life! Thanks @ParallelsMac and @Microsoft for releasing the ARM build of Windows! pic.twitter.com/BR8vZhJV7V
— Omar Shahine 😷 (@OmarShahine) December 23, 2020
これまでにも有志が仮想化技術でArm版Windowsの動作に成功し、上記のParallelsのテクニカルプレビュー版も公開されていますが、いずれも使用しているのはWindows ARM 64 Insider Previewであり、製品版ではありません。
しかしMSの幹部であるShahine氏がParallelsとMSを対等に扱いながら「M1 Mac上のParallelsで動くArm Windows」画面をシェアしている事実は、一般ユーザーも製品版Arm Windows単体を(ハードウェア製品にプリインストールされたOEMではなく)入手できるようになる可能性を示唆しているとも解釈できそう、というわけです。
ちなみにParallelsテクニカルプレビュー版自体は、米MacRumorsがM1 Macにインストールしてテストした動画を公開中です。Geekbench 5で性能を計測したところ、デフォルトのCPU2コア設定ではSurface Pro Xとパフォーマンスがさほど変わらず、4コア設定ではマルチコアスコアが大きく改善したものの、バグや動かないソフトが多い……といった興味深いレポートとなっています。
Source:Omar Shahine(Twitter)
Via:MSPowerUser
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