Thursday, December 24, 2020

出荷前の試験で検証不十分…小林化工が新たに15製品を自主回収 - 東京新聞

福井県あわら市の小林化工

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 福井県あわら市の製薬会社「小林化工」は25日までに、睡眠導入剤成分の混入により健康被害が発生した爪水虫などの治療薬とは別に、新たに約15製品を自主回収すると発表した。現時点で健康被害は報告されておらず、「重篤な健康被害が発生する恐れはないと考えている」としている。

 同社によると、21~22日に実施された厚生労働省などの立ち入り調査を受けて全製品を再確認したところ、出荷前の試験で十分な検証が行われていなかったことが判明したという。

 約15製品は、表面麻酔剤「アネトカインゼリー2%」や、高血圧症、気管支ぜんそくの治療薬など2018年2月~20年12月に出荷された製品で、いずれも医師の処方が必要な医療用医薬品という。

 小林化工を巡っては、経口抗真菌剤イトラコナゾール錠50「MEEK」の製造過程で睡眠導入剤成分が混入。同社の集計では23日時点で意識障害などの健康被害は計172件に上る。

(共同)

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