2020年10月30日12時04分
【香港ＡＦＰ＝時事】香港が野生動物の国際的な違法取引の中枢となっているとの報告書が先週、発表された。巨額の富を生み出す組織犯罪を阻止するための法整備が不十分なことが理由だという。（写真は資料写真）
香港はゾウやサイ、センザンコウなど絶滅の危機にある動物の、取引が禁じられている体の部分を密輸する際の中継地となっており、そのほとんどが中国本土の消費者の元へ送られている。
動物虐待防止協会のフィオナ・ウッドハウス氏らの２年間にわたる調査で、１００億円規模の密輸に対する当局の対応の不備が浮き彫りになった。中でも最も突出した問題は、野生動物の違法取引が違法薬物や人身売買ほど重要視されていないことだと、報告書は指摘している。
報告書によると、香港の税関当局は過去７年間で象牙２２トン、センザンコウ７０トン、絶滅の危機にあるその他の動物６６トンを押収。その価値は合わせて７億６７００万香港ドル（約１０３億円）以上に相当する。
しかし、押収件数が増える一方で、起訴に至るケースは少ないままだ。
報告書は、香港の処罰は他国と比べて「寛大で、刑務所に収容されることはまれであり、大半の違反者には密輸品の価値の１０パーセント未満の罰金が科された」と指摘している。【翻訳編集ＡＦＰＢＢＮｅｗｓ】
〔ＡＦＰ＝時事〕
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October 30, 2020 at 10:04AM
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野生動物密輸のハブとなる香港 不十分な法整備が原因 報告：時事ドットコム - 時事通信
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