経営再建中の大塚家具が9日発表した2019年1〜6月期決算は、売上高が前年同期比26・3%減の138億円、純損益は24億円の赤字(前年同期は20億円の赤字)だった。
まとめ買いの需要に頼る大規模直営店の客離れに加え、店舗の撤退を進めたことも響いた。中国市場の開拓やネット通販(EC)事業による反転攻勢の青写真を描くが、業績低迷が続いている。
本業のもうけを示す営業利益は23億円の赤字(前年同期は35億円の赤字)。店舗売上高(全店ベース)は、「在庫一掃セール」の効果で昨年10〜11月に前年同月比プラスになった後は、今年7月まで8カ月連続で2ケタ減が続く。今年に入って3店舗を閉め、この半年で社員も約15%減らしたが、収益回復が遅れている。
今期から決算期を変更し、今期は19年1月〜20年4月の16カ月決算となる。4期ぶりの黒字化をめざしており、20年4月期通期の業績予想は据え置いた。純利益の見通しは2500万円。大塚久美子社長は記者会見で「決算は計画通り。経費の面での構造改革は一段落した。これからは売り上げの構造改革を進めていく」と述べ、増収に向けた取り組みを強化する考えを示した。ただ、新たな収益源と期待するEC事業の1〜6月の売上高は2億円弱にとどまる。
予定していた第三者割当増資の一部が6月に中止となり、投資計画の見直しも迫られている。大塚氏はさらなる増資や借り入れを検討する考えも示した。(土居新平)
2019-08-09 10:58:00Z
https://news.livedoor.com/article/detail/16906729/
0 Comments:
Post a Comment