ファミリーマートは15日、「土用の丑(うし)の日(7月27日)」のウナギの販売を原則予約制にしたことで、フランチャイズチェーン(FC)加盟店の利益が前年比約7割増になったことを明らかにした。売れ残りに伴う廃棄が大幅に減ったことが要因で、クリスマスケーキや恵方巻きでも続ける方針。販売額自体は減少したものの、本部の利益も前年並みを確保した。
ファミマはうな重などの予約販売に力を入れ、昨年よりも予約期間を2週間早め、早く予約すれば代金を割り引くなどの施策を実施。ファミマでは売れ残った商品を廃棄した場合に生じる損失の大部分を加盟店側が負うため、予約制に切り替えることにより廃棄が少なくできると見込んでいた。
ウナギの販売額は前年比約2割減だった。予約の件数は2倍になったものの、店頭での販売が減り、補いきれなかった。ただ、廃棄に伴う損失は同約8割減。差し引きすると、加盟店の利益は同約7割増だった。本部の廃棄に伴う損失に対して助成金を出すため、売り上げが減っても利益は前年並みだった。
コンビニエンスストアでは、人手不足に伴う人件費の高騰が加盟店の収益を圧迫している中、廃棄負担も重荷となっている。ファミマはスマートフォン決済アプリ「ファミペイ」に予約機能を追加するなどし、クリスマスケーキ、恵方巻きなどでも予約制を強化する。
2019-08-15 10:05:00Z
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48596680V10C19A8HE6A00/
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