9月6日付レポートでは、中国経済減速の背景と今後の焦点について解説しました。今回は、仮に中国経済が一段と減速した場合、日本経済と日本株にどのような影響が生じるか、考えてみます。影響の伝達経路として、「貿易取引」や「金融取引」が考えられますが、まずは貿易取引からみていきます。財務省のデータによると、2021年の日本の輸出相手国第1位は中国(シェア21.6%)で、2位は米国(同17.8%)でした。
中国向け輸出品の上位は、半導体等製造装置(シェア7.2%)や、半導体等電子部品(同6.9%)などです。中国景気が大きく冷え込めば、これらを中心に輸出が減少し、日本経済のマイナス要因になる恐れがありますが、実は中国向けの輸出は、すでに2023年7月まで8カ月連続で減少しています。ただ、米国向けや欧州連合(EU)向けの輸出が増加しており(順に22カ月連続、29カ月連続)、今のところ日本経済への影響は限定的となっています。
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