
「適応」が行き過ぎてしまうと
「適応」は、2つに分かれるのだそうです。 1 外敵適応:家庭、学校、職場など社会や現実の要求に応じて、役割を守って実際に行動することです。 2 内的適応:自分の心・気持ちが幸福感と満足感を経験し、心的状態が安定して良好なことです。自分自身が納得して前向きになっている状態です。(24ページより) 適応している状態とは、個人の内面と外部の環境との間に調和が取れ、満足すべき関係が保たれている状態。対する「不適応」は、外敵適応がうまくいかず、内的適応まで不調に陥っている状態。 そして「過剰適応」とは、文字どおり、適応が行き過ぎてしまい「外的(社会的)適応が過剰なために内的(心理的)適応も困難に陥っている状態」。 いいかえれば、自分がどんな行動をするかを決める際に、他者や環境(組織)の価値観を優先させ、(それが客観的に見て「過剰」であったとしても)本人はそれを無自覚で受け入れている状態。 すなわち「自分の内的な欲求を我慢して、周囲からの要求や期待に答えられるように努力すること」といえるわけです。 だとすれば、うまく適応しているようにも見えそうです。しかし実は、まわりの環境に合わせようとがんばりすぎて、自分の心身の状態が損なわれそうになっている状態かもしれないのです。 周囲からは、環境(仕事、人間関係)に適応できているように見える人たちのなかに、“周囲の期待に応えるために過剰な努力をしている人”あるいは“自分の要求や感情を抑えて周囲に合わせている人”もいるということ。 それは、本人の心が外部(親や社会など)の価値観を自分の心のよりどころにし、それに合わせているため。外部の価値観を疑問視せずに“合わせる”ことで、外部とうまく折り合っている(ように見える)のです。 事実、過剰適応の人は、「職場や学校で普通以上に働いたり勉強しすぎて、症状が出ているのにほとんど休まない(休めない)人」なのだといいます。 一方、不適応の人は「そもそも職場や学校でうまく適応できないために症状が出て、よく休む(休める)人」ということになるようです。(24ページより)
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