Saturday, August 7, 2021

<入試のツボ>読解問題対策 十分に/教科別対策 (1)国語 - 河北新報オンライン

 国語の家庭学習に多くの時間をかけている生徒は非常に少ない。加えて漢字の練習や文法の学習など知識分野の学習に偏りがちだ。国語の配点の大半は文章の読解と作文で、知識分野だけでは高得点は難しい。読解問題は短期的な勉強で点数を伸ばすことは難しく、長期的に取り組まなければならない。
 宮城県の公立高入試で、文章の読解は第1問の対話文、第2問の文学的文章(小説)、第3問の説明的文章(評論)の3題ある。特に第1問の対話文は近年、プレゼンテーションなどの「話す力」を問う内容が増えているが、対策が不十分な生徒が多い。
 入試に向けて文章読解の問題演習を定期的に行うことが対策になる。3年生なら週3回程度は国語の演習問題に取り組むことを習慣化してほしい。
 1、2年生も教科書以外の、初めて見る文章を解く時間を最低でも週1回は確保しておくとよい。その際は入試レベルの問題を使い、時間を計って解こう。文学的文章や説明的文章であれば12分程度で解くとよいだろう。
 答え合わせをして終わりでは不十分だ。解答や解説をよく読み、なぜその答えになるのかを理解する必要がある。国語の文章題は、本文の中に答えの根拠が全てある。
 国語の点数を伸ばすポイントは、この答え合わせの時間にある。問題を解く時の倍以上の時間をかけて、自分が出した答えと解答の違いを理解することが大事だ。
 国語は短期間で成績を上げるのが難しい。だが、継続的に学習することで得点を伸ばすことは可能だ。国語の勉強を後回しにせず、学習計画を立てる際には必ず予定に組み込んでほしい。
(進学プラザグループ第一事業部・阿部智則部長)

関連タグ

関連リンク

河北新報のメルマガ登録はこちら

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( <入試のツボ>読解問題対策 十分に/教科別対策 (1)国語 - 河北新報オンライン )
https://ift.tt/3lJycBs
Share:

Related Posts:

0 Comments:

Post a Comment