Microsoftは、現地時間6月24日に開催したイベント「What's Next for Windows」で「Windows 11」を発表し、このアップグレードでもたらされるいくつかの新機能について、その概要を明かしました。
その1つが、Androidアプリへの対応です。これにより、近いうちにWindowsマシンからAndroidのアプリへのアクセスが可能になります。
Windows 11ではAndroidアプリが利用可能に!
Windows 11では、WindowsマシンにAndroidアプリをダウンロードし、直接起動することできます。
この機能を提供するために、MicrosoftはAmazonアプリストアを利用しています。Windows 11では、新しいMicrosoft StoreとAmazonアプリストア経由で、これらのアプリをダウンロードできます。
Microsoftは24日のイベントで行なわれたプレゼンで、Androidアプリを組み込んだWindowsの姿について、デモンストレーションを実行。
このデモでは、TikTokの動画がWindows 11内でシームレスに(ただし、モバイルデバイスのレイアウトをまねた小さな画面で)再生されていました。
Microsoftの最高製品責任者(CPO)Panos Panay氏は、このアプリ統合を可能にしたのは「Intel Bridge テクノロジ」だと解説しています。
Windows 11でAndroidアプリが直接起動できるということなので、ほかのWindowsアプリと同じように機能することが期待できます。
つまり、別のWindows用アプリを使うのと並行して、Androidアプリのウィンドウを「はめ込み表示」させられるということです。
さらに、ユーザーがお気に入りのAndroidアプリを、タスクバーや「スタート」メニューに表示させたり、デスクトップにショートカットを置いたりすることも可能になるでしょう。
つまり、TikTokやTwitter、Ring、Kindleなどのアプリが、数クリックで即座に使えるようになるわけです。
Android×Windowsが未来にもたらすもの
2020年の時点ですでに、MicrosoftはWindows PCでAndroidアプリを実行可能にする新機能について発表していました。
ただし、これにはいくつかの制約がありました。まず、手持ちのAndroidデバイスとWindowsマシンを連携させる必要があるうえ、連携可能なデバイスはサムスンの「Galaxy」シリーズに限定されていました。
一方、Windows 11では、デバイスを連携させる手間も不要ですし、特定の機種のAndroidデバイスを持っていなくても、Androidアプリが使えるようになります。
無数のAndroidアプリにユーザーがアクセスできる手段が与えられれば、Windowsの使い方が変わるのは間違いないでしょう。
この機能が導入されれば、一部のモバイルアプリについて、機能制限があるウェブアプリ版を使う必要はなくなります。そして、モバイルゲームで遊ぶ際にも、Androidエミューレーターを使わなくても済むのです。
モバイルとの融合を進めるWindows 11
Windows 11で、Microsoftは全体的なタッチ画面操作の改善に向けてかなりの労力を払っています。
さらに、Androidアプリを使用可能にしたことで、Windows 11はよりモバイルに接近したOSとなりました。これは特にタブレットや2in1のノートPCで真価を発揮するでしょう。
次世代OSのWindows 11は、タッチ画面向けに新たなジェスチャーを追加し、ユーザーにとってより使いやすいレイアウトを導入しています。これによって、モバイルデバイスにかなり近い体験を味わえるはず。
Windows 11は2021年内のリリースを予定していて、Windows 10ユーザーには、無料でアップグレードが提供される予定です。
Original Article: Android Apps Are Coming to Windows 11 by MakeUseOf
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