Blackmagic Designは、ライブプロダクション用Blackmagic Studio Cameraの新シリーズを発売した。ラインナップと希望小売価格は以下の通り。
- Blackmagic Studio Camera 4K Plus:税込162,580円
- Blackmagic Studio Camera 4K Pro:税込224,180円
- Blackmagic Studio Converter:税込117,480円
- Blackmagic Focus Demand:税込30,778円
- Blackmagic Zoom Demand:税込30,778円
Blackmagic Studio Cameraは、コンパクトで可搬性に優れたデザインのボディに、大型のスタジオカメラと同じ機能を実装。デジタルフィルムカメラのダイナミックレンジおよびカラーサイエンスに対応しており、厳しい照明条件でもシネマライクなルックのイメージを収録可能。
センサーはISO 25,600まで対応しており、薄暗い屋内であっても質の高いイメージの収録が可能。トークバック、タリー、カメラコントロール、内蔵カラーコレクター、USBディスクへのBlackmagic RAW収録など、多くの機能を搭載しているという。
USBディスクにBlackmagic RAWで収録可能で、三脚を使用するあらゆる状況で使用可能。7インチの大きなビューファインダーを搭載し、トーク番組、テレビ制作、ニュース番組、スポーツ、教育、会議でのプレゼンテーション、結婚式などでも最適としている。サイドハンドルの付いた大画面の高輝度ディスプレイ、タッチスクリーン、物理的なコントロールなどにより被写体を簡単に追うことができ、長時間の撮影でも使用可能。
Studio Cameraは軽量のカーボンファイバー強化ポリカーボネート製のコンパクトな筐体に、新しいテクノロジーを搭載。ライブプロダクション用に設計されたカメラで、大型の7インチビューファインダーを使って被写体をトラッキングおよびフレーミング可能。タッチスクリーンでカメラ設定のメニューにアクセスでき、明るさ、コントラスト、フォーカスピーキング用のノブも搭載。さらに、マウントプレートの三脚マウントが搭載されており、すばやいセットアップを可能としている。
Blackmagic Studio Cameraは、-12dB(100 ISO)から最大 +36dB(25,600 ISO)までのゲインをサポート。イメージ内のグレインまたはノイズを最小限にするよう最適化され、センサーのダイナミックレンジは完全に維持されるという。ゲインは、カメラで設定したり、あるいはSDIおよびイーサネットのリモートカメラコントロールを使用して、スイッチャーからリモートで設定可能。
4KセンサーとBlackmagicの第5世代カラーサイエンスを組み合わせることで、デジタルフィルムカメラと同じイメージングテクノロジーが得られるという。カラーコレクターはスイッチャーからコントロールも可能。13ストップのダイナミックレンジで、暗い黒から明るい白までキャプチャーできるので、カラーコレクションに最適としている。センサーは4096×2160解像度に対応しており、HDおよびUltra HDのどちらの作業にも適している。さらに、全モデルで23.98~60fpsまでをサポート。
Blackmagic Studio CameraはポピュラーなMFTレンズマウントを搭載しており、幅広い低価格の写真用レンズとの互換性を特徴としている。また、大型のスタジオカメラと同様に、オプションのフォーカスおよびズームデマンドで三脚ハンドルからレンズを調整可能で、ズームやフォーカスを調整するためにカメラにアクセスする必要はなく、放送用のB4レンズと同じ使い心地が得られるという。
スクリーンのオーバーレイは、ステータス、収録パラメーター、ヒストグラム、フォーカスピーキングインジケーター、レベル、フレームガイドなどを表示。3D LUTを適用できるため、希望のカラーとルックでショットをモニタリング可能。
民生用のカメラとは異なり、Blackmagic Studio Camera 4K Proモデルは、SDIインターフェースにトークバック機能を内蔵しており、スイッチャーオペレーターはライブイベントの最中にカメラマンと通信可能。監督がカメラマンに対してショットの選択を指示ができ、すべてのカメラが同じショットを同時に撮影するなどの問題を防げる。トークバック用のコネクターはカメラの側面に付いており、標準的な5ピンXLRの放送ヘッドセットに対応しているという。
Blackmagic Studio Cameraは多くのコネクターを搭載しており、民生用/放送用の機器を接続可能。全モデルに、タリー、カメラコントロール、収録トリガーに対応したHDMIが搭載されており、ATEM Miniスイッチャーとの使用に最適としている。ヘッドフォンおよびマイク接続、2つのUSB-C拡張ポートを搭載。
Blackmagic Studio Camera 4K Proモデルは、1本のイーサネットケーブルによるカメラ接続をサポート。従来式の放送用スタジオカメラは、通信およびカメラへの給電に高価なSMPTEファイバーを使用するが、Blackmagic Studio Camera 4K Proモデルは、SMPTEファイバーの代わりに低価格の10Gイーサネットを採用。10Gイーサネットは、カメラのビデオ、プログラムリターンフィード、タリー、トークバック、カメラコントロールのすべてに対応し、給電も可能。Blackmagic Studio Converterがスイッチャー側ですべてのビデオ変換を処理し、イーサネットケーブルへの給電も行う。つまり、カメラを電源に接続する必要はないという。
Blackmagic Studio CameraはUSB-C拡張ポートを搭載し、外付けディスクへの収録や、幅広い種類のアクセサリの接続が可能。外付けのUSBフラッシュディスクを接続すると、高品質の12-bit Blackmagic RAWファイルを収録でき、後から編集やカラーコレクションを行える。また、USBポートは、あらゆる携帯電話やディスクを接続して給電可能。
Blackmagic RAWは、カメラ設定をメタデータとして保存するため、ISO、ホワイトバランス、露出をDaVinci Resolveで後から変更することも可能。さらにファイルは容量が小さく高速なため、編集の反応性も優れているという。
オプションのフォーカスおよびズームデマンドを追加すると、低価格の写真用レンズが優れた放送用レンズの使い勝手で使用可能。フォーカスおよびズームデマンドはUSB-C接続を搭載し、すべてのBlackmagic Studio Camera 4Kモデルと使用可能。フォーカスおよびズームデマンドはそれぞれ2つのUSB-Cポートを搭載しているので、それらをデイジーチェーンで接続し、さらに単一のUSB接続でカメラと接続できる。三脚のハンドルから手を離さずにフレーミングやレンズの調整ができるとしている。
Blackmagic DesignのCEO グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。
今回発表する2つの新モデルは、オリジナルのBlackmagic Studio Cameraの知識や、ユーザーの皆様からのフィードバックに基づいて開発されています。2つの新モデルは大きな前進です。ハイエンドのカメラとして設計されており、入門レベルのカメラではありません。小型の自己完結型カメラではありますが、内蔵10Gイーサネット、低照明条件における高い性能、プロ仕様のビューファインダーなどの機能を搭載しているので、ハイエンドの作業に適したハイエンドなカメラとなっています!
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