
■ ビーガンの子供に不足しがちな栄養素 成人を対象にした研究では、ビーガンの食生活が癌や糖尿病、心臓病のリスクを下げることが明らかになっている。しかし、子供のビーガンを対象にした研究はほとんどない。被験者となる子供のビーガンがあまりに少ないためである。 そのような中、雑食、ベジタリアン、ビーガンの子供たち(5~10歳)の健康状態と発育を比較した研究論文に掲載された。被験者の子供の数は、雑食が72人、ベジタリアンが63人、そしてビーガンは52人という少なさなので、どこまでデータを一般化できるかという疑問はあるが、一つの参考にはなるはずだ。 調査によると、ビーガンの被験者グループに見られた主なポジティブな要素は、食物繊維、葉酸、ビタミンC、マグネシウムの摂取量が多かったということ。また、「悪玉コレストロール」であるLDLが正常値内だったのは、被験者のうち99%に上った(雑食グループは70%、ベジタリアングループは85%)。 反対にネガティブな要素としては、タンパク質、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB12の不足が指摘されている。 結論として、ビーガングループにおいて肥満は見られず、将来的な心・血管疾患のリスクも低いと予測される一方、骨塩量(骨を構成しているカルシウムなどのミネラル量)は雑食グループより15%ほど低かった(ベジタリアンは7%ほど低い)。また、身長も雑食グループより3センチ低かった(ベジタリアングループは2センチ)。 不足が見られた栄養素(タンパク質、カルシウム、ビタミンB12、ビタミンD)は、これまでも様々なところで指摘されていた。しかし、ビーガンを被験者とした研究のほとんどは欧米のデータに基づいており、日本のデータは筆者の知る限りない(先ほどの研究の被験者はポーランドの子供たちである)。 食生活は文化によってだいぶ異なる。そこで、筆者は息子の平均的なある日の食事内容から、不足が指摘されている栄養素の摂取量を算出してみた。
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