
◇△オリックス1―1楽天△(8日・京セラ) ともに投手陣が踏ん張り、引き分けた。オリックスは山崎颯が5回無失点と好投した。 空調が利いた京セラドーム大阪で、マウンド上のオリックス・山崎颯はグレーのユニホームの肩部分が黒く染まるほど汗をかいていた。プロ5年目にして、登板2試合目。ましてや初先発なのだから、無理もない。ただ、走者を背負っても表情は涼しげだった。 190センチの長身から投げ下ろす速球が威力十分だった。ハイライトは三回2死一、三塁のピンチで、2番・浅村を迎えた場面だ。東京オリンピック日本代表にも選ばれた楽天の主軸に対し、149キロの直球で詰まらせて遊ゴロに仕留めた。再三走者を背負ったが、決定打を許さず、5回を3安打無失点。勝ち星こそつかなかったが、「これからの良い戦力」と中嶋監督も太鼓判を押す好投だった。 石川県出身で、福井・敦賀気比高2年時には1学年上のエース・平沼翔太(日本ハム)の控えとしてセンバツ優勝を経験した。2017年にドラフト6位で入団し、将来を嘱望されたが、19年に右肘の靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。リハビリ生活を余儀なくされたものの、育成契約を経てはい上がってきた。 その間に、同期入団で同学年の山本は日本を代表する右腕に成長した。公私ともに仲が良いが、当然じくじたる思いもある。降板後「決め球の精度を上げていければ、もっと球数を少なく、長いイニングを投げられる」と反省の言葉ばかりを口にしたのも、山崎颯の強い向上心の表れだ。 目指すべき到達点はまだ先にある。それでも、23歳の右腕に輝かしい未来を期待せずにはいられない81球だった。【石川裕士】
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