Monday, September 14, 2020

自意識過剰な性格の直し方 - ニフティニュース

「自意識過剰」と聞いてどんな人を想像しますか? 自分のことが大好きなナルシストを想像する方もいると思いますし、対人恐怖症やあがり症の人を想像する方もいるでしょう。

また、もしかしたら自分自身が自意識過剰かも……と悩んでいるという方もいるのではないでしょうか。

今回はこの「自意識過剰」という心理を深堀りし、さらに自意識過剰な状態から解放されるヒントまでを書いていきたいと思います。

■自意識過剰とはどういった状態?

まず「自意識過剰」とはどういった状態であるのかを説明します。

「自意識過剰」とは、他人の言動や自分の周りで起こる事象を、過剰に自分に関連付けて考えるという心理状態のことを指します。

一般的に「自意識過剰な人」という場合は、他人の目を過度に気にする性質の人のことをいいます。

■自意識過剰になる原因と心理

では、なぜ自意識過剰になってしまうのでしょうか。その原因と心理状態を解説します。なお、以下に挙げる原因が1つ当てはまるから自意識過剰になるということではなく、複数の要因が絡み合って自意識過剰な状態を作り出している場合もあります。

◇(1)世間体を意識せざるを得ない環境

例えば、各家庭が密接に結び付いて1つの社会を形成しているような地域には、良くも悪くも「人から噂をされるような目立つ言動はなるべく慎むべき」という文化があることがあります。

こうした世間体を意識する振る舞いを幼少期に親などから刷り込まれて育った場合、常に他人の目を意識して行動する癖が付きやすくなります。

◇(2)自己肯定感の低さ

自己肯定感が低い人は自分に自信が無く、そのため物事も悲観的に考えてしまう癖が付いています。例えば、誰かと目が合っただけで「自分が変だから見ているのだ」などとネガティブに考えてしまい、そこから負の思考のスパイラルに陥ってしまうのです。

自意識過剰な自分に苦しんでいる方は、このタイプが最も多いです。

◇(3)マイノリティーな言動や容姿に対するトラウマ

自分が好きなことをしているだけなのに、変わっているといじめられたり、容姿をからかわれたりした経験を持つと、それがトラウマとなってしまう場合があります。

つまり、自己防衛として周囲の目を敏感に察知して、なるべく目立たず行動するようになってしまうのです。

◇(4)過剰な承認欲求

これは前述したトラウマとは逆で、特技や容姿で思わぬ称賛を得たことによって、他人から承認されることに快感を覚え、自意識がエスカレートしていくケースです。

最近はインターネットの普及によって、簡単に自分を表現して自己顕示欲を満たすことができるようになりました。そのため、こうしたタイプの自意識過剰な人が増えています

◇(5)負けず嫌いな気質

負けず嫌いな人は、人と競争して「勝つ」ということによって自分の存在価値を確認する傾向があります。そのため、常に他人を意識して自分が上になるような状態を作ろうとします。

このタイプの自意識過剰は本人にとっては当たり前の思考であるため悩みになっているということはあまりなく、むしろ周囲がその自意識の過剰さに困惑しているといったことが多いです。

■自意識過剰の克服法

それではここからは、過剰な自意識を修正していくヒントを挙げていきます。

◇(1)環境を変えてみる

世間体が自分らしい生き方を阻害しているのであれば、その環境を変えるべく動きましょう。

環境を変化させることはハードルが高いと思われるかもしれません。しかし、実際は思考を変えてから行動に移すことは意外に難しく、先に環境を変化させてしまう方がラクな場合も多いのです。

◇(2)集中できるものを持つ

これは、できるだけ達成感があり、それを達成するまでは多少つらくて苦しい過程があるものをおすすめします。例えば、ゴールに向かって一心不乱に走っている時は、他人の目など気にしていられませんよね。

人間は同時に2つの苦しさを味わうことができません。他人の目など構っていられないほど集中できるものがあるという体験を繰り返すことで、過剰な自意識を少しずつ抑えていくことができます。

◇(3)自動思考を変える

例えば「通りすがりの人が自分を見た」という出来事があったとします。その時「自分の服装を変だと思ってこちらを見たに違いない」という思考が浮かんだとします。

このように、無意識に浮かぶ思考のことを自動思考といいますが、これを冷静に考えられるようにしていくのです。

「自分だって外を歩く時は常にどこかを見ている。その一瞬がたまたま自分に向けられただけなのだ」といった感じです。冷静に考えた内容を紙などに書き出すことで、より効果が出ますよ。

◇(4)楽しくなくなってきたらやめる

今まで楽しいと感じていたことが楽しくなくなったら、それは自意識過剰になり過ぎている可能性があります。例えば、メイクが好きだから楽しくて投稿していた自撮りのSNSが最近なぜか楽しくない……など。

特に負けず嫌いの人は、フォロワーの数を競うようになるなど、自意識過剰が心の疲弊につながってしまうことがあるので要注意です。そうなってしまう前に、いったんやめるようにしてみてください。

◇(5)1日の最後に自分で自分を褒める

自分に自信を付けていくことで他人の顔色をうかがう必要はなくなります。まずは1日の終わりに自分で自分を褒めることを習慣にしてみましょう。

朝、アラーム無しでスッキリ目を覚ますことができた、普段はエスカレーターを使うところを階段で上ってみた、といった小さなことで構いません。自分で自分を認めてあげる、そしてそれを続けることが大切です。

自意識をコントロールするコツ

私たちが社会で生きていく限り「他人や事象を自分に関連付けて考える」という自意識は必要なものです。自意識が無ければ、自己中心的で自分勝手なパーソナリティーとなるため社会に適合できなくなり、それはそれで苦しみを味わうことになるからです。

ですので、自意識そのものを悪いと決め付ける必要はなく、問題はその「程度」であることを理解しましょう。

自意識は思春期に入って性愛を意識するようになると一時過剰になりますが、成長するにつれて加減を覚えていきます。つまり過剰な自意識を大人になっても持ち続けているということは精神的な未熟さを意味します。

人は自分が思うほど他人を気にしていません。自分の機嫌は自分自身で取れるようになること。これが精神的に大人になることであり、自意識過剰をコントロールする秘訣にもなるのです。

(小日向るり子)

※画像はイメージです

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