最高峰マシンと同じアルミフレームを採用
スポーティさを全面に打ち出した新時代のネイキッドマシンとして1992年にケルンショーで登場したモンスター。その後、長く同社のベストセラーモデルでもあったドゥカティきっての人気モデルだ。それだけに、様々なバリエーションがリリースされており、これまでに35万台以上が世界中に送り出されているという。

そんなモンスターが2021年、過去最大ともいえる改良を施されて登場した。
最大のトピックは、スチールパイプを組み合わせて作られた伝統のトレリスフレームを廃し、アルミフレームを採用している点。「ムムム!?」と思われた方も多かったのではないだろうか。
最高出力111ps/最大トルク93Nmを発生する、937ccのV型2気筒エンジンを搭載。従来型より、公道で使うことの多い低中速域でのトルクの厚みを増しているという。
しかし、レーシングマシン由来の車体に、ストリートで扱いやすいエンジンを搭載する、というパッケージがモンスターのルーツである。モンスター登場当時のレーシングマシンが用いていたのはトレリスフレーム。その後も、長きにわたってトレリスフレームとLツインエンジンの組み合わせは、同社のアイデンティティでもあった。ところが現在では、MotoGPでもスーパーバイクでも、トレリスフレームは採用されていない。新しいモンスターは、市販車最高峰となるスーパーバイクでの戦闘マシン、パニガーレV4由来といえるアルミ製フロントフレームの構造を用いたのだ。
元々このトレリスフレームは、剛性コントロールのイージーさ(といってもこれは同社が長年培ってきたノウハウありきなのであるが)とともに、エンジンにピッタリと沿うカタチでレイアウトできるためマシンのスリム化に貢献してきた。しかし現在では、剛性コントロールが解析化されたことや加工技術の向上によって、アルミフレームでも非常にスリムな車体作りが可能となっている。アルミ化によって得られた恩恵は大きく、車重も166kgと驚異的とも言える軽さを実現している。
からの記事と詳細 ( こんなにフレンドリーなドゥカティがあっただろうか? - GQ JAPAN )
https://ift.tt/3kBjXND
0 Comments:
Post a Comment