昨年登場した「Big Sur」で、ついに「10」の呪縛から逃れたmacOS。今年登場するのは「Monterey」(モントレー)ということで、Big Surに続いて、カリフォルニア州の海岸沿いの地名が採用された。
Mac+iPadの環境で、Macのキーボード・トラックパッドから
2台の機器をシームレスに操作可能
macOS Motereyでは、iOS 15の速報(【WWDC21速報】iOS 15はFaceTimeを大幅強化 ブラウザからの参加やコンテンツの共有に対応)でも紹介した「SharePlay」「Share with You」といったFaceTimeのユーザー間でのコンテンツ共有機能、「Focus」と呼ばれるユーザーの状況に合わせたモード変更機能をこちらも搭載している。
そして最大の注目は「Universal Control」と名付けられた、デバイス間の操作連携。基調講演内ではMacBookとiPadとの組み合わせでデモが行なわれた。macOSのセカンドディスプレイとしての利用だった「SideCar」とは異なり、iPad側は普通にiPadとしてアプリや機能が動作した状態で、MacBookのキーボードとトラックパッドからiPadを操作できるというものだ。たとえば、マウスカーソルはMacBookの画面の端からさらに移動することで、iPad側に移動する。
MacとiPad間の連携としては、ファイルやオブジェクトのドラッグ&ドロップでのコピーにも対応するほか、MacBook+iPadの組み合わせにさらにiMacを追加して、そちらもMacBookから操作する様子が示された。
AirPlay対応では、従来はMacの画面をAppleTVやHomePodなどに出力することが可能だったが、Motereyではその逆。「AirPlay to Mac」として、iPhoneやiPadで再生中の動画をMacの大画面で楽しんだり、音楽をMacのスピーカーで鳴らしたりといったことが可能になる。
生産性向上の取り組みとしては、すでにiPhone/iPadに含まれている「ショートカット」をmacOSにも盛り込んだ。ショートカットでは、アプリ操作の自動化をビジュアル化されたパーツを組み合わされるだけで実現するもので、従来のAppleScriptやAutomatorと比べても、さらにとっつきやすい存在と言える。
このほかにもSafariのデザイン一新、タブグループの複数デバイス間の同期なども紹介された。
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科学&テクノロジー
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