台湾の蔡英文(さいえいぶん)総統と会談したマッカーシー米下院議長は米台の関係深化を演出した一方、米中対立を「エスカレートさせるつもりはない」とも強調した。中国は強く反発しつつ、会談直後の時点では大規模な軍事演習などの動きはない。米中双方とも緊張を過度に高める危険を避けたとみられる。
■強硬姿勢
蔡、マッカーシー両氏の会談はロサンゼルスのレーガン大統領記念図書館で行われた。台湾への武器提供を推進した故レーガン大統領の功績を伝え、米台友好を象徴する。マッカーシー氏はここで米台関係が「かつてなく強固だ」と強調した。
会談には民主、共和両党の議員十数人が加わり、米国で党派分断が深刻な中でも台湾との連携や中国への強硬姿勢では一致していることを見せつけた。
米国では対中強硬論が強まる一方だ。米政府は、中国との関係に配慮しつつ台湾への武力侵攻をけん制するため、侵攻時の武力介入の方針を明示しない「あいまい戦略」をとってきた。しかし共和党議員や専門家からは、武力介入の方針を明示する「明確戦略」への転換を求める声が相次ぐ。中国の軍事力増大により、無言の圧力では侵攻を防げないという危機感がある。
■慎重管理
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