“勲章”について本人は
高齢化社会の影響は刑務所にも及んでおり、受刑者の高齢化が進む昨今、90歳といえども収監される可能性は高い。飯塚氏は厳しい刑務所生活を覚悟しており、筆者は受刑生活を送る上での注意事項や受刑者としての権利、家族との面会方法等についての助言を行った。 事件直後から家族の支援を行ってきたが、飯塚氏本人と面会したのは公判が終盤に差しかかった5月ごろである。 事故により、飯塚氏と同乗していた妻もケガを負い、しばらく入院することになった。逃亡や証拠隠滅のおそれはないことから、身体拘束は不要と考えるのは当然と思われたが、本人の経歴が判明した途端、元官僚であることを理由に逮捕を免れたのではという「上級国民バッシング」がインターネットで過熱していった。 当時、安倍政権下において、ジャーナリスト志望の女性が元TBS記者から性的暴行を受けたとされる事件で、逮捕状が発行されたにも関わらず逮捕が中止されるなど、国家権力への不信が高まっていた。息子は安倍首相の政策秘書だという誤報も流れ、何が何でも安倍政権下の不祥事とこじつける論調も見られた。 飯塚氏は2015年に瑞宝重光章を受勲しており、実刑判決によって勲章が剥奪されるのかということにも注目が集まっているようだが、本人は「この期に及んでそのようなことは気にしておりません」と全く気にしている様子はない。
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