トヨタ自動車の競争力の源泉とされる系列販売店網で車検不正が相次いで発覚した。調査結果からはトヨタの表彰制度に沿って販売店が車検台数などを競い、現場に過剰な負担がかかった結果、法令が軽視された実態が浮かび上がる。トヨタの責任は重く、顧客の信頼回復に向け、抜本的な改革を進められるかどうかが試される。
必要な検査を怠るといった不正に至る構図でキーワードとなったのは「短時間車検」だ。効率的な作業を実現する「トヨタ生産方式」を販売店が取り入れ推進したものの裏目に出た。顧客のメリットを考えた取り組みだったが、不正が起きた店舗では人手不足の中で時間短縮が最優先され、法令順守やサービスの質への意識が薄れていった。
トヨタは車検の入庫台数や売り上げなどの数値を基にした表彰制度を展開。トヨタ幹部は現場に負荷を強いる要因になったとし「結果だけで評価していたことを見直す」と話す。ホームページ上には最短45分で車検が完了すると記してきたが、不正を受け、作業短縮が目的化しないようにするため削除した。
からの記事と詳細 ( トヨタ車検不正 車検台数競い…現場に過剰な負担、法令軽視 - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
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