コンビニ大手のファミリーマートは８日、加盟店を指導する立場にある複数の本部社員が、店主に無断で商品を発注していたと発表した。「店主との信頼関係を毀損（きそん）した」として社員の処分を検討している。無断発注は、最大手のセブン―イレブンでも昨年１１月に発覚している。
ファミマ本部の広報によると、対象店は複数あり、そのうちの１店は２０１７年にオープン。本部社員はその当時から数カ月にわたって店内のコンピューターを操作し、発注を無断で繰り返していた。
社員は繁忙期などに店主の業務を助けるつもりだったというが、店主から本部に対し「無断発注」との指摘があり、調査の結果、不適切な行為だったと認定したという。発注の内容や規模は明らかにしていない。
無断発注がセブンで発覚した昨年１１月、ファミマの沢田貴司社長は取材に対し「（ファミマでは無断発注は）ない」と述べていた。本部社員への調査が根拠だったが、今回の無断発注はその後に店主側から通報があったという。
ファミマ本部は今後、社員の教育を徹底するとともに、店主の承諾なしで発注ができない仕組みを導入する方針。一方、全国の店主を対象にした調査などは検討していないという。
朝日新聞社
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2020-01-08 11:11:07Z
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